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バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。

 
 
2018.07.18

【特別寄稿】NANDYさんのZ2-ICBM®インプレッション

Z2にICBMアルミメッキシリンダー化から4年

 

2013年初頭からMr.Bike BG誌の連載でレストアしたナンディさんのZ2。これは軽く10年は動かしていなかったサビだらけの状態から、約1年半かけて復活させた直後の状態です。
 

Mr.Bike BG誌の連載の中では井上ボーリングさんでICBMアルミメッキシリンダー化も行いました。そもそも「スリーブを交換しなければならない!」という状態が判明したのはシリンダーが耐熱塗装から上がってきた時のことでした。
ペイント屋さんからのメモには「シリンダーのスリーブですが、全体にクリアランスが緩い状態です。特に2番が緩く、およそ100度から抜け始めます。150度前後の状態では1〜4番までスカスカの状態です。組立前に測定、面研およびラッピングを行うかと思いますが、その点ご考慮ください」というメモが入っていたのです。耐熱塗装で焼き入れしたことで発覚したのですが、そこで「これはもう井上ボーリングさんに相談せねば!!」となったのです。それが井上ボーリングさんとのお付き合いの始まりになります。
 


ICBMシリンダーになってフルオーバーホールを終えたZ2で、北は青森から九州まであちこち走りに行きましたねー。ノーマルスタイルで完成させた後には“より自分の求める姿にしよう”と、カスタム思考の連載をMr.Bike BG誌でそのまま続行させていただきました。
 


連載中にはZ1も所持していたので真冬に2台で走って油温のテストもしてみたり。排気量は違いますが、同じオイルに交換したりと出来るだけ同条件にしたりもして。油温の上がり方にはさほど違いはなかったのですが、驚くべきは下がり方。ノーマルのZ1に比べて、エンジンを止めてから冷えていくのがアルミシリンダーの方が断然早いという結果に。
 

約1万キロ走行した時にヘッドを開けてみましたが、シリンダーの綺麗さにはもうビックリでした! プラトーホーニング仕上げにしているので井上社長曰く「慣らしは不要です」とのことだったので、このエンジンは慣らしはあえて一切しなかったのですが、それでこの状態です。超硬質メッキの頑丈さもお分かり頂けるかと。
 

ICBMメッキシリンダーは「冷え過ぎるのでは?」という疑問を抱く方もいるかもしれませんが既に4年の間、走行距離にして2万キロを走っていますが何も問題ありません。夏には熱ダレすることもなく、冬場ももちろん安心して走れます。
 

先日は福島まで下道で行ってきました。そしてこの夏には2回目の車検が来ます。次は3万キロに達したら、またエンジン開けてみたいと思います! その時にはまた何かしらのご報告ができるかもしれませんので、お楽しみに!